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訪問看護 訪看通信2021年
- 2021年9月28日
- 社内研修
まはえの訪問看護リハビリステーションでは、毎月、職員研修を行っております。
毎月のテーマは様々で、職員が研修で学んだことを伝達したり、制度改正に関する勉強会であったり、感染症対策、看護技術、またはリハビリの実践等、学ぶ機会を設けております。
今回のテーマは「スキンケアについて」でした。
スキンケア研修をしました
これからの季節、皮膚の乾燥から皮膚トラブルを起こしやすくなります。
今からケアを実施していく事によって、健やかな皮膚の状態をキープしましょう。
スキンケアの基本は[3つ]です。1つずつお話します。
[1]皮膚の洗浄・清潔
基本的な洗浄は、まず温水で見える汚れを流し、泡状の洗浄剤で包み込むように洗います。最後に十分に洗い流し、水分を拭き取ります。
ここでのポイントは洗浄剤の選別です。
一番多い勘違いが、ベビー石鹸です。赤ちゃん用だから皮膚に優しいと思われがちですが、実は弱アルカリ性で、皮膚への刺激は強いのです。
皮膚への刺激が弱いのは弱酸性の洗浄剤です。ビオレやミノンがその類です。
しかし、洗いあがりのさっぱり感はない為、スキントラブルが無ければ弱酸性にしなくても良いです。
[2]皮膚の保湿
保湿剤の効果をしっかり得るために塗る分量の目安としてFTU(フィンガーチップユニット)と呼ばれる単位が使われています。
FTUは大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量です。塗布する部位によって塗る量は変わります。
右の3枚目の表が目安の量です。下にも同じものを記載します。
顔・首 2½FTU
胴体 胸・腹 7 FTU
背中 7 FTU
片腕 3 FTU
片手 1 FTU
片脚 6 FTU
片足 2 FTU
保湿剤には様々な種類があり、ローションは軽い使い心地で軟膏類は重い使い心地になります。また、保湿力も軟膏の方が高いです。右の3枚目の表が保湿剤の種類と硬化です。
よりしっとりさせたい場合は、重ね付けも効果的です。
[3]皮膚の保護
保湿したら、皮膚の損傷を防ぐ事も大切です。
手袋や靴下を装着しすることや、着衣のゴム部分や寝具のしわが皮膚を圧迫しないよう工夫する事が必要です。また、粘着テープを使用する場合は、肌に優しい物を選び、剥がす時は肌に負担を掛けないよう除去する事が必要です。